高校生のとき部室の床に落ちていたヤングサンデーをふと手にとって衝撃を受けた漫画です。
現在、山田 芳裕先生は週刊モーニングで
へうげものを連載しています.多分
へうげものは完結するでしょう。しかし度胸星は全4巻ですが、内容としては未完です。
スト−リーはwikiで見ていただきたいのですが、度胸星の登場人物はそれぞれが火星に向かう強い目的を持っています。火星に向かう人間ドラマは
宇宙兄弟が人気ですが、間違いなく
度胸星の影響を受けているとおもいます。
漫画が名作になる条件のひとつに「
先が読めない」ということがあると思います。
度胸星はなぞの構造物テセラック

の不気味かつ凶悪な存在感に人類がまったく太刀打ちできない力を感じます。それは
テラフォーマーズの
ゴキブリ
とは方向性は違えど、それ以上の絶望感とそれを乗り越える人間の熱いドラマがあるのです。
度胸星はヤングサンデーの方針転換で打ち切りになってしまいました。それもクライマックス直前のことでした。僕はめったに怒ることはないのですが、このときばかりは怒りに打ち震えてヤングサンデーをこの先読む事はないと思いました。(案の定ヤングサンデーは廃刊になりました)
度胸星を読むと27歳で逝去したジミヘンドリクスのことを思い浮かべます。最高の作品が完成する直前での断絶。度胸星はギリシャの
サモトラケのニケのように未完の美を象徴している作品なのです。
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